【バイク】キルスイッチとは?その仕組みと役割を紹介【知識】

【バイク】キルスイッチとは?その仕組みと役割を紹介【知識】

今回は主にバイクのキルスイッチの仕組みと役割の説明、よくあるトラブル、自動車・原付バイクにはついているのかなどを書いていきます。
そして、私自身が体験したバイクのトラブル(主にキルスイッチにまつわる)体験談を書いていきます。


ハンドル右側にある赤いボタンが「キルスイッチ」

バイクのキルスイッチ
バイクのキルスイッチ

 この赤いスイッチがキルスイッチになります。画像では、キルスイッチが入っている状態ですね。アクセルバーの左側に位置しています。バイクに乗る方は必ず覚えておきましょう。
 
 ちなみにこのキルスイッチがオンの状態でエンジンをかけようとしても、「シャッシャッシャッ」と音がするだけで、エンジンがかかりません。
「バイクが動かない!」などの原因の一つとも言えます。
バイクにまたがる前に一旦確認する癖をつけるようにしましょう。

キルスイッチとは?意味と仕組み・役割
キルスイッチオフの状態
基本的にバイクのキルスイッチはオフの状態です。

 キルスイッチは、イグニッションコイル(火花を発生させる装置)や燃料噴射装置への信号を遮断し、エンジンへの点火系統をカットします。そうすることによって、転倒によって漏れ出してしまったガソリンへの引火を防ぐわけです。

 転倒(立ちごけ、とバイク乗り界隈では呼びます)の状況によっては、エンジン内部に入ってきていた空気とガソリンが何らかの影響で漏れ出し、爆発的な火災を発生させる危険性があります。なので、エンジンのかかった状態のまま転倒してしまった時はすぐにキルスイッチを押すようにしてください。
キルスイッチはそうした二次的な被害を役割を持っています。キルスイッチをでエンジンを切った後に、車体に挟まれた足などをなんとか抜き出して、大した怪我でなければバイクを安全な場所に運んで一息付きましょう。

 そして再度自分のバイクの点検をしてあげましょう。

よくあるトラブル、「エンジンがかからない!」 キルスイッチを確認しよう
バイクのキルスイッチ
バイクのキルスイッチ

 普段から自分のバイクを持っている人であれば、エンジンがかからない場合のある程度の知識を持っているものです。
しかし、レンタルバイクで時々バイクを楽しむ方に多いのが、ツーリング中に止まったら、エンジンがかからない!かからなくなった!といったトラブル。

 レンタルバイク屋さんの店員さんいわく、「エンジンがかからない・・・」と言ったトラブル電話はよく来るそうです。そのほとんどがキルスイッチをオンにしてしまっていることがほとんどだそうです。

 車体にほとんど異常が見られないのに、エンジンがかからない・・・。そんな時はキルスイッチを確認してみましょう。なんらかの理由でキルスイッチがオンになっている場合があります。
 中にはいたずらや、自分で無意識に押してしまったなど理由は様々ですが、とにかくこのキルスイッチが入っている限りエンジンはかかりません!
バイクのエンジンがかからない!と思ったらキルスイッチが原因だった、というのはよくある話です。


原付バイクにキルスイッチはあるのか?

 原付バイクにはキルスイッチがあるものとないものがあります。というか、ない場合がほとんどです。もし、あるような車種の場合は転倒時に使うようにしてください。
(参考:mortorcyclefreak 原付のエンジンがかからない!慌てないための対処法まとめ!

 特に50cc程度のスクーターの場合はキルスイッチがないものが多いです。キルスイッチがない原付スクーターに関してはほとんどがオートマチックにエンジンが回り続けるため、自分でキーを抜かないといけません。原付バイクも普通・大型バイクと同様、ガソリンで走るわけですから火災を起こす危険性をはらんでいます。すぐにキーを抜いてエンジンを止めてあげてください。

自動車にキルスイッチはあるか

自動車にもキルスイッチはあるか

 自動車では、一部市販車には取り付けられているものもありますが、市販されているほとんどの一般車にはキルスイッチがないことがほとんどです。

 ただし、自動車をしばらく乗らない(たとえば長期の旅行・出張・入院)、などの機会がある場合は市販のキルスイッチを取り付けることでバッテリー切れを防いだり盗難防止に役立つアイテムが販売されています。
(参考:caraccessory | バッテリーのキルスイッチを使えば、車をより安全に長期保存!

 しかし、レーシングカーや軍用車などの特別な自動車にはあらかじめキルスイッチがつけられています。
特にレーシングカーは大会のレギュレーションによってキルスイッチの装備を義務付けています。
(参考:MOBY | 【キルスイッチとは】バイク・車・プロレス・ギターのキルスイッチの意味を解説

走行中にキルスイッチを押すとどうなるか
走行中のバイクでキルスイッチを押したら?
走行中のバイクでキルスイッチを押したら?

 走行中にキルスイッチを押すとどうなるか。私自身も体験したことはないですが、スピンするのか、転倒するのか。

 理論上そうはなりません。
 走行中にキルスイッチを押すとすぐさま車体の動きが止まるわけではなく、エンジンブレーキのかかった状態で減速していきます。

 ときどき自分も何かの拍子に押してしまって、「あれ?!」ってなることがありました。
混んでいる道での走行中はかなり危険なのですぐ左寄せして、キルスイッチの状態を確認するようにしましょう。

私のキルスイッチ使用体験談

ここでは私が実際にキルスイッチを使った経験談を書きたいと思います。

  • 教習所で坂道にドカン!と衝突。すぐさま教官がキルスイッチを押してくれた

それは私がまだ大学生の頃、友達の乗るバイクにあこがれて、なけなしのバイト代で自動車学校に通いました。そこで中型(〜400cc)自動二輪免許を取得しようと、教習所で練習に明け暮れました。

ある日、スラローム(ジグザグに障害物を避けながら走行する道)を走っていたら、「タイムが遅い」と教官に指摘され、すこし強めにアクセルを入れてスラロームに侵入しました。当然、まだ未熟なのでスラロームの横には坂道発進練習用の坂道があり、そこに衝突しました。身体は4メートル以上飛びました。

奇跡的に無傷だったものの、バイクはアクセルがかかった状態のままで倒れていたため、教官がすぐさま走ってきてキルスイッチを押してくれました。
教習所で炎上騒ぎなんてシャレにならないですから・・・

  • 旅の途中、右折で転倒、自分でキルスイッチを押した
佐渡ヶ島を一周したFTR223
佐渡ヶ島を一周したホンダFTR223。オフロードに強い。

 私は社会人5年目の時、年齢も考えて自由に旅ができるのもこの歳までだと思い、自分のFTR223(ホンダ製)というバイクにまたがって旅に出ました。大体、関東一円と、佐渡ヶ島を一周した程度でしたが。

 その旅の途中、長野県のある交差点で右折をしようとしました。その時、前方のトラックがパッシングし、右折を促してくれたので感謝の合図で手を振りながら右折しようとしました。
その時、左側の方から黒い軽ワゴン車が右折しようとする道に侵入、私は急ブレーキをかけたため、バイクはバランスを崩して転倒しました。右折中だったため、アクセルバー前回でエンジンは動きっぱなし、私は足を車体に足を挟まれていましたがなんとか即座にキルスイッチを押しました。

 足を捻挫したものの、炎上せずにすみました。その後、近くにいた方に心配されましたが、「大丈夫です」と言ってキルスイッチを戻し、点検して再度エンジンをかけたところ無事にエンジンはかかってくれました。
それで私は半年の放浪旅行が続けられました。


キルスイッチを押すような状況にならないことが大切

HONDA FTR223
HONDA FTR223

ここまでさんざんキルスイッチについてあれやこれやと語りましたが、一番はキルスイッチを押すような転倒を避けることが大事です。
他の車両も走っています、歩行者もいます。下手をすれば命に関わる大事故に繋がりかねません。

とはいえ、バイクを運転しているのは人間ですし、間違いを犯して転倒することがあるかと思います。
そんなときはかならずキルスイッチでエンジンを止めましょう!

キチンと交通法規を守り、安全運転でバイク走行を楽しみましょう!!

ちなみに私はホンダのFTR223乗りです(旅のお供、FTR223について