【信濃病院入院記】飲酒衝動管理術【CST】

ここの2,3日はうつ状態が酷く、病床のカーテンを締め切って読書し、うつ状態と戦っていました。
今日ようやくカウンセリングで「そういう時こそ活動的になるべき」とカウンセラーに言われてハッとなりました。
うつ状態の時はよくベッドの上で横になりがちなのですが、それは実は逆効果で、できるだけ活動したほうがいいそうです。病状にもよりますが。


今日のCSTは飲酒衝動管理

CSTとは、Coping skill trainingの略で、直訳すると「適切な対処の訓練」というわけです。
このブログには書いてきませんでしたが、先週から、「CSTとは」、「支援ネットワーク」、「親近者への対応」、「非言語コミュニケーション」、「アサーティブ・コミュニケーション」と5講義を受けて来ました。そして今日、アルコール依存症患者が最も関心をもつであろう(というか特に自分自身がもっていた)飲酒衝動管理術についての講義を受けました。

信濃病院の治療プログラムにある飲酒衝動管理術

飲酒衝動管理術1:引き金になる状況を変える

飲酒衝動が出てきてしまうのは、現代社会、日本に生きる人間として普通のことです。特にアルコールに寛容な日本社会でアルコール依存症の人が生きていくのは、それはそれは試練の連続なのではないかと思います。人によりけりですが、自分自身、自分はかなり重症な方だと思っています。

一般的に飲酒の衝動が起きるのは、

  • 特定の時間・場所(特に仕事終わり)
  • 怒り、悲しみ、嫉妬などのマイナスの感情を持った時
  • 飲酒する友人との食事
  • 飲酒している人を見た時・・・

などなど、上げていけばキリがないわけです。その引き金になる状況を事前に予想し、予め避けるように手を打っておくか、その状況から立ち去るのが肝要です。

特にアルコール依存症の人間にとっては、治療の初期段階だといくらでも酒を飲む理由は思いつくものです。僕自身がそうです。父とのLINEでのやりとりで怒りを覚えた時や、彼女からの突然の凶報を受けた時などのストレスで一気に飲酒渇望が高まります。
そのようなストレスは退院後も続くわけなんですが、そのストレスにいちいち負けて酒に走るなど言語道断なわけです。
信濃病院の「アルコール依存症からの回復ワークブック」によれば、

再飲酒 = アルコール依存症の発症(要は連続飲酒発作)

ではなく、問題はその後の捉え方にあると以前の記事でも紹介しました。

その記事に関しては下記を読んでみてください。

飲酒衝動管理術2:考えを変える

本当に飲むことが必要なのか?飲まなければ本当に楽しめないのか?

と、飲酒に対する考え方を変えることです。特に自分の場合はキャンプなどで酒は付き物だと思っていたから、これからはその発想を180度変えて、酒なしでキャンプや釣り、旅行を楽しむ、楽しめるものだと自分に思い込ませるのです。

長年飲酒をしていた人が、ある日突然酒をやめると、イライラします。(ついでに手の震えなどが起こります)

イライラするのはお酒を飲むからです!!

これはタバコにも同じことが言えるようです。イライラするのはタバコを吸っているからなのです。
そして断酒をしていても、油断は禁物です。日本はアルコール依存症に誤解を持っている人が多いです。
「そんなに飲んでないならちょっとくらい大丈夫でしょーwww」
とか、来る可能性だってあります。

また、長い期間断酒していると自信過剰になり、「お酒の量くらいコントロールできるようになっただろう」と考えて断酒後最初の一口を飲み、連続飲酒発作につながったという例もあります。(禁酒後最初の飲酒で連続飲酒発作が再発する確率は85%

特に僕の場合は膵臓を患っているので、アルコールはヤヴァイ薬物なわけです。

アルコールに自分を危険にさらす価値があるかどうか。それを再考しなければなりません。


飲酒衝動管理術3:飲まないことの利益を考える

これは久里浜医療センターでも「フラッシュカード」というものを配布され、書いた経験があります。
今日、講義の途中で思い出しました。

断酒のメリット7つを書いたフラッシュカード

例えば、僕にとっての断酒(禁酒)によるメリット7つは以下です。

①心身ともに健康でいられる
②お金が減らない
③家族(彼女含む)を安心させられる
④社会生活が送れる
⑤他人に迷惑をかけない
⑥自分を律することができる
⑦自立できる

内容は人によってそれぞれだと思いますが、断酒を続けたい方はこういったフラッシュカードを財布に入れておくなり、スマホカバーの裏に貼るなどして飲酒を踏みとどまらせるツールとして活用しましょう。

飲酒衝動管理術4:再発による悪い結果を考える

飲酒によるデメリット7つ

僕の場合の飲酒によるデメリットは以下の通り

①不健康になる
②お金が減る
③家族が心配する、不安がる
④社会生活が送れなくなる
⑤他人に迷惑をかける
⑥自分を律することができなくなる
⑦自立できない

です。人によって状況によって各自で考えて、こういった「断酒によるメリット7つ」と「飲酒によるメリット7つ」を裏表に書いたフラッシュカードを作り、それを見るようにしましょう。

飲酒衝動管理術4:あなたが飲むと失望する大切な人の写真を携帯する

僕はまだ結婚していませんが、同居している彼女がいます。また家族も居ます。
人によっては孫の写真だったり妻の写真だったりを持っている場合が多いようです。
孫の写真を見ることによって飲酒をとどまった方もいたそうです。

飲酒衝動管理術5:飲むか飲まないかの判断を先延ばしにする

これは僕が未だによく使う手です。病院に入院しているとはいえ、監視をかいくぐって酒を買うことだってできてしまいます。
でもそれをしてこなかったのは、「いや、どうせやるなら明日にしよう」とか「決行するなら今夜にしよう」とか思うのです。
そうやって飲酒の決断を先延ばしにして、酒を飲み始めてからでは初めて断酒30日を達成できたのです。

飲酒衝動管理術6:他のことをする

飲酒以外で、楽しさと満足を与えてくれる安全で気が紛れる活動を探すことです。
それも久里浜医療センターでは最低50個以上、ここ信濃病院だと100個以上の楽しい活動をあげるように、と言われます。
これは結構むずいです。

僕も久里浜にいた頃出してみても25個しか思いつきませんでした。

楽しさと満足を与えてくれる気が紛れる活動のポイントは

  • 低コスト
  • 一人でもできる
  • やっていて楽しい
  • 集中できる

などでしょうか。また、ときおりチームプレーを要するサッカーや野球、キャッチボールなども例にあげて良いそうです。


飲酒衝動管理術7:飲まない支援者に連絡

どうしても、怒りや悲しみなどで「酒を飲みたい!!」という意識が強くなったら断酒会やAAのメンバーに連絡し、徹底的に話し合ってみること、らしいです。
そうすると、時間も経つし、時間が経つにつれて飲酒衝動、飲酒渇望は収まってやがて消えていくということです。

まとめ:アルコールのない時間を稼ぐこと

ここまでのことを総括すると、要するに、断酒とは「アルコールのない時間を稼ぐこと」です。
シラフでいる時間の方を飲酒していた年数の2倍くらい必要なんじゃないかと個人的には思います。
僕の場合、20歳から酒を飲み始めて8年。そうすると16年。。。
きっと、その頃になればもう脳の神経回路は変わっていて、「酒を毎日飲みたい」なんて思わなくなるんじゃないだろうかと思います。

いや、もうその頃になれば飲まないんじゃないだろうか・・・。

今日あった良いこと3つ

前回記事に引き続き今日も上げておきます。

  • 2,3日うつ状態だったのをカウンセラーに相談することで意識的に活動するようになったこと
  • 飲酒衝動管理について学べたこと
  • 2日ぶりにこのMacBookAirを開いたこと

ですかね。他にもタバコを恵んでもらったり、座禅を合計45分やったりもしました。

いやーでも早く退院したいですわああああああ。


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