モールス信号について語る 〜モールス信号の誕生秘話〜

モールス信号がつぶやけるTwitterクライアント「TwitMorse」(Androidアプリ)をリリースしてから4年が経過しようとしています。自分でも驚きます。
ユーザー数もジワリジワリと増えて、最近は60人前後のインストールユーザーがいるらしい、という事までGoogle Play consoleという開発者専用の管理画面でわかっています。

そもそもモールス信号をツイッターで使えるようにした理由は「仕事の愚痴とか、言いたいけど言えない事とか、下ネタとか、モールス信号にしたら分からないんじゃね??」

そんなくだらないアイディアから開発したのがTwitMorseというアプリでした。

僕自身が、モールス信号を読み書きできるかというと、全然そうではなく、Wikipediaで調べたモールス符号をJavaのロジックに落とし込んだだけで、実際モールス信号の解読はTwitMorseを通じてじゃないとできません\(^o^)/

そんな「トンツー」でお馴染みのモールス信号ですが、このモールス符号の誕生には一つの悲しい、切ない秘話があることをご存知でしょうか?

モールス信号の生みの親「サミュエル・モールス」

モールス信号の生みの親「サミュエル・モールス」

モールス信号の生みの親「サミュエル・モールス」(Wikipediaより)

モールス信号(またはモールス符号)はこのサミュエル・モールスさん(1791年4月27日 – 1872年4月2日)によって作られました。
このモールスさん、アメリカ合衆国マサチューセッツ州に生まれ、イェール大学に進学。そこで数学や宗教哲学を学んだ。そしてその時に、電気の技術についても学んだそうだ。だが、その後は絵画の才能を活かして画家として身を立てたそうです(知らなかった)。
1815年から1825年までの10年間は画家としての腕を磨き、若いうちに画家としてある程度成功を納めていました。

しかし、1825年、ワシントンD.C.でラファイエット侯爵(アメリカ独立を支援したフランス人の一人)の肖像画を描いている時に、彼の運命を変える出来事が起きた。

間に合わなかった「妻危篤」の知らせ

1825年、ワシントンD.C.でラファイエット侯爵の肖像画を描いている時だった。モールスは父から「妻危篤」の知らせを馬に乗ったメッセンジャーによって伝えられ、すぐさま自宅のニューヘイブンに向かった。しかし時既に遅し、到着したときには既に奥さんの埋葬が済んだ後だった・・・。

奥さんの最期を看取れなかったことに傷ついたモールスは、馬による手紙の伝達よりも高速な、「長距離通信手段」の研究を始めたのです。

その悲しさと切なさと悔しさといったらなかったのでしょう。
彼はその後画家としてではなく、電信研究家として名をはせていくことになります。


そして「モールス信号」誕生へ

1832年、大西洋横断中の船内で電磁気学に詳しいボストンのチャールズ・トーマス・ジャクソンと出会います。ジャクソンの電磁石を使った様々な実験を見て、モールスは電磁石の導線を延伸させて一方の端で電流を断続させた場合、反対側の電磁石の磁気が変化する結果として信号を送ることができると考えます。彼は世界初となる電信機の図面を作ります。

モールスの最初の電信機の図面

モールスの最初の電信機の図面(Wikipediaより)

これが最初の電信機として、特許出願されます。

このジャクソンとの出会いをキッカケにモールスは電信機の着想を深めていった。同じころに何人かのライバルがいて、4年遅れで電信技術の開発を始める。ウィリアム・クックとチャールズ・ホイートストンというアメリカ人であり、電信を初めて商業化した。彼らは資金力も強かったが、彼らの電信は複数の電信線を必要とするのに対し、モールスの電信は一本の電信線で済むため、後にモールス氏発案の電信技術が取って代わっていったという。

1848年、モールスは友人への手紙で、電信の唯一の発明者と呼ばれるためにどれほど精力的に戦ったかを記しているらしい・・・。

結果的に、その電信機による文字の識別符号が”Morse code”と呼ばれるようになり、「モールス信号」「モールス符号」として定着したそうな。

現在のモールス信号

戦艦三笠に搭載されているモールス打鍵機

戦艦三笠に搭載されているモールス打鍵機

かつてはモールス信号によって離れた土地間での文字のやり取りがなされていましたが、技術の発展に伴い、今や船舶の無線でもほぼ使われていないようです。電報でも使われていたそうですが、残るのは一部の漁業無線(遠洋漁業)・陸上自衛隊の野戦通信・アマチュア無線などだそう。

現在でも、陸上自衛隊通信学校や各地の水産高校では、モールスの電気通信術の訓練が行われており、趣味や資格で習得する人もいるそうだ。

いざとなった時に使えると便利そうですよね。モールス信号。
私も有名な「S・O・S」だけなら分かります。

トントントン ツーツーツー トントントン (SOS)

これがあれば暗闇で遭難した際に懐中電灯やスマホのライトで助けを求めることができるかもしれません。
(相手がモールス符号SOSを知っている必要がありますが)

参考資料


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